みんな気になる!?浴室のプライバシーについて
ラックくんとアイルちゃん
お施主様の希望に、浴室は解放感あふれるプランにしたい!でもプライバシーが心配!
という声が多いと思います。
浴室のプランによっては、プライバシーを守りつつ、解放感を味わうことも可能です。
今回は、そんな浴室のプライバシーについてお話しします。
照明に気を付けましょう
夜お風呂に入るとき、窓のブラインドには気を付けても、意外と気がつかないのが照明です。
照明の位置によっては、ブラインドや窓ガラスに体のシルエットがうつりやすくなります。
最も悪い例は、窓とは反対側の壁に照明がついているケースです。
これではシルエットが窓にうつってしまいます。
また洗い場が影になり、薄暗い雰囲気になります。
照明は窓の近くに取り付け、シルエットのうつり込みを防ぐと共に、影を少なくしましょう。
雰囲気のある照明を作りたい場合は、足下に電球色の照明を取り付けると落ち着いたシーンが演出できます。
特にプライバシーが気になる方は、浴室をあまり明るくしない方が、落ち着いて入浴できるでしょう。
窓をどの位置につけるか
窓の大きさや位置もポイントです。
最近は浴室の窓を大きくとるケースが増えていますが、周囲に家が建て込んでいて、入浴中に常にブラインドを下ろすようであれば、小さな窓の方が安心感があります。
窓が小さい場合は、自然の通気を確保するために、床に近い場所に吸気用の窓を、天井に近い位置に排気用の窓をとります。
こうすると暖かい空気が上昇し、効率よく排気できます。
また高い位置の窓はプライバシーを守りやすく、入浴中に開けておくことも出来ます。
自然光を沢山とりたい場合は、天窓を取り付ける方法もあります。
天窓は煙突のように効率的な排気もできます。
ただし水滴がつきやすいので、窓に傾斜を付けると水滴が下に落ちるのを防げます。
天窓とはいえ、透明ガラスが心配な方は、型板ガラスなどを使うとよいでしょう。
中庭を有効利用する
中庭があるプランの場合、中庭側に浴室の窓を付けると、プライバシーを守りながら開放感を楽しめます。
スポーツ好きの家族の場合、外から浴室に出入りできるようにすれば、家の中に入らずに直接入浴できて便利です。
中庭を木製デッキやタイル貼りにすると、裸足のままで外に出られます。
湯上がりにガーデンチェアで涼んだり、ホテルライクな暮らしが楽しめそうです。
この場合、中庭の壁を高くしてプライバシーを守ります。
ちなみにこうした中庭を「バスコート」といいます。
浴室に外から直接入れるようにした場合、浴室の防犯性が低くなるので、中庭に鍵のついたドアを設けるなどの工夫が必要です。
ハーフユニットという選択肢
一戸建ての住宅でも、最近はユニットバスの浴室が標準となっています。
浴室に天然木やタイルを使いたい場合、ユニットバスではなかなか実現できません。
しかし建設業者はユニットをすすめるケースが多いのです。
その理由のひとつはメンテナンスの問題です。
在来工法(昔からの浴室の作り方)では、年数が経つと床の防水効果がなくなり、水漏れを生じることが多く発生します。
1階の浴室なら問題ないように思えますが、土台などに水が染みこむと、腐ったり、白アリを呼ぶこともあります。
ユニットバスと在来工法の良いところを合わせ持つのが、ハーフユニットバスです。
これは浴槽の高さまでのユニットバスで、壁や天井の仕上げは自由に選べます。
開放的なガラスの壁を作れるなど、ユニットバスに比べ自由度が高く、防水工事がいらない分、在来工法よりも安全でコストが下がるケースもあります。
気持ちしだいで浴室はもっと楽しくなる
最近は、ユニットバスの仕様が豪華になり、価格も高いものが増えました。
液晶テレビやミストサウナ、ジェットバスなど、気持ちをリラックスさせる機能が充実しています。
浴室はただ入浴するだけでなく、ホームシアターなどと同じく、帰宅後の時間を楽しむ空間に変化しています。
浴室は裸で過ごす場所なので、肌に触れる(近い)素材には、やはり本物の材料を使いたいものです。
人の肌は、ものから出る赤外線などを微細に感じているといわれます。
天然木風やタイル風の素材よりも、一部でもいいから本物の木やタイル、石などを使った方が、気持ちをリラックスさせる効果は高まるのではないかと思います。
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